次の会議のメモに「決定・自分の作業・質問」の見出しを書く。
会議では話を聞きながら、資料を見て、必要なことを書く場面が重なります。発言を順番に書いたものの、会議が終わると「自分は何をすればよいのか」が分からないこともあります。まず、あとで使う情報の置き場所を決めてみます。
NHSは職場での支援例として、口頭の説明に書面の指示を添える方法を挙げています。ここではその背景を参考に、個人の会議メモを3項目に分ける手順を編集部が提案します。公式の議事録を任された場合は、必要な記載事項や職場の様式を先に確認してください。
具体的な手順
会議の前に3つの見出しを置く
メモの上から「決定」「自分の作業」「質問」と書き、それぞれ数行分を空けます。紙なら線を2本引くだけで構いません。議題や資料のリンクも、同じページの冒頭に残しておくと、あとで話題を確かめられます。
「決定」には参加者の間で確定したこと、「自分の作業」には自分の担当と期限、「質問」には聞き取れなかったことや未確認の条件を書きます。まだ案として出ている話を、決定欄に入れないようにします。最初から項目を埋める必要はなく、決まらなかった欄は空いていても構いません。
会議が長い場合は、議題ごとに同じ3項目を繰り返してもよいでしょう。見た目をきれいに整えるために、話を聞く時間を使いすぎない形を選びます。
発言の全文より、担当と条件を残す
「資料を直す」だけでは、次の動作を決めにくくなります。「自分:料金表の3行目を修正、金曜12時まで」のように、対象、動作、期限を短く並べます。担当者が別の人なら、そのことも区別します。
書いている間に話を逃したら、空白や「?」を残して聞く方に戻ります。推測で文章を完成させる必要はありません。議題が変わる前や質問の時間に「担当は私で、期限は金曜12時という理解で合っていますか」と確認します。すぐ聞けない疑問は、確認する相手の名前と一緒に質問欄へ置きます。
手順と例を図で整理する

終わりに確認し、作業の予定へ移す
会議の最後に、自分が受け持つ項目だけ読み返します。期限がなければ尋ね、決定なのか検討中なのか曖昧な項目も確認します。質問が残った場合は、返事を待たずに着手してよい範囲まで聞いておきます。
会議が終わったら、自分の作業を普段使っている予定表や仕事一覧へ移します。メモと予定表の両方で別々に進み具合を管理せず、実行を管理する場所を1つにします。メモには移した先の名前を残す程度で十分です。共有する場合は、確認済みの決定と未確認の質問が混ざっていないか見直します。
たとえば、こんなふうに
商品説明ページを見直す会議なら、次のように書けます。
決定:掲載日は来週火曜。 自分の作業:料金表の3行目を修正。金曜12時までに担当者へ送る。 質問:価格の表記方法は継続検討。新しい価格が確定するのはいつか。確認先は企画担当。
会議後は「料金表を修正する」を仕事一覧へ移し、元資料のリンクを添えます。質問が未解決なら、価格を推測で書き換えず、変更できる箇所から始めてよいか確認します。
コピーして使う
決定・自分の作業・質問の会議メモ
会議前に見出しだけ貼っておき、必要なところへ追記します。本文の記入例では、掲載日は「決定」、価格の表記方法は「質問」に分かれています。
会議名・日付: 議題・元資料: 【決定】 確定したこと: 【自分の作業】 何を・どうする: 期限(日付・時刻): 確認する相手: 【質問】 まだ決まっていないこと・聞き取れなかったこと: 誰に確認するか: いつ確認するか: 返事を待つ間に進めてよい範囲: 【会議後】 自分の作業を移す予定表・仕事一覧: 移したか:未/済
使うときに確かめること
- 提案や検討中の話を、確定した決定として書かない。
- 担当と期限が曖昧な項目は、その場か会議後に確認する。
- 空欄を推測で埋めず、必要なら公式の議事録で補う。
編集部が作成した記入用のひな型です。コピーして、自分の予定や仕事に合わせて書き換えてください。
合わないときは
3つに分けること自体が忙しいときは、その場では「自分の担当」だけ残し、公式の議事録で補います。会議中に書けない場合は、決定事項を短く共有してもらえるか相談してもよいでしょう。
録音や自動文字起こしを使うなら、職場の規則、参加者への説明、データの扱いを確認します。個人のメモにも機密情報や他人の情報が含まれます。自分の外部サービスへ無断で転記せず、職場で認められた保存先を使ってください。
出典と、この記事の編集について
NHSの資料が支えるのは、職場で口頭の指示に書面を添える支援の例です。「決定・自分の作業・質問」の分類、会議での確認文、予定表へ移す手順は編集部の提案であり、NHSがこの方式の効果を確認したものではありません。
- NHS:ADHD in adults(職場での支援の例) ↗公的機関 · 本文確認:2026.09.26
参照した範囲:口頭の説明に書面を添えること、作業計画を他の人と組み立てること、静かな作業場所の例。記事独自のメモ形式や文例の効果は検証していない。
この手順は診断や治療に代わるものではなく、ADHDのあるすべての方への効果を確認したものでもありません。



