止まっている仕事を1つ選び、「返事が必要なこと」と「今できること」を1行ずつ書く。
見積もりの回答、予定の確認、原稿の承認。相手からの返事を待っている仕事は、自分ひとりの力では完了させられません。それでも同じ用件が気になって、何度も受信箱を開いてしまうことがあります。
仕事全体を「できていない」と置く代わりに、何が届けば進むのかを具体的に書いてみます。待つ必要がある部分は残したまま、自分で準備できるものを探します。返事を催促し続けることや、相手の判断を先取りすることが目的ではありません。
具体的な手順
何を誰から待っているか書く
「回答待ち」だけでは、時間がたつと内容を思い出す必要が出ます。「担当者から、会場を予約してよいかの返事待ち」のように、人と確認事項を組にして残します。依頼した日と、約束した回答期限があれば併記します。
期限を合意していない場合は、自分の希望を相手の約束として記録しないでください。「こちらの希望は金曜、相手の回答日は未確認」と分けます。関連するメールやファイルの場所も一緒に残すと、再確認の際に探し直す手間を減らせます。
返事がなくてもできる部分を探す
回答内容にかかわらず必要な準備があれば、小さく切り出します。たとえば会場の承認待ちなら、参加人数を確認する、申込書の共通欄を埋める、といった作業です。相手の選択によって無駄になる作業は、急いで進めなくても構いません。
料金の発生や外部への約束を伴うことは、必要な承認が取れるまで保留します。作業を進めたい気持ちだけで予約や発注をしないよう、メモにも「承認後」と書いておきます。今できることがなければ、待つ状態のままで問題ありません。
手順と例を図で整理する

次に確認するきっかけを決める
受信箱を開くたびに判断する代わりに、次に状況を確かめる日を予定に残します。合意した回答期限や、こちらの後工程に必要な日から考えます。急ぎでない用件なら、普段メールを見る時間に合わせる方法もあります。
確認する日にまだ返事がなければ、必要な回答と、その回答が必要な時期を短く伝えます。自動で何度も催促する設定は不要です。相手が休みか、別の連絡手段が必要かなど、分かっている事情も確認してから連絡します。
待っている間に別の仕事を選ぶときは、すぐ中断できるものか、一定時間集中するものかも考えます。返事が来たら必ず即時対応しなければならない用件でなければ、今の作業の区切りで確認することもできます。
返事が届いたら、待ち状態を閉じる
返事を読んだだけでは、元の作業が一覧に残ることがあります。「返事待ち」の記録を済みにし、次に行う動作へ書き換えます。条件付きの回答なら、その条件を消さずに残します。
想定と違う回答だった場合は、用意した作業をそのまま進めずに見直します。返事が期限に間に合わず他の仕事に影響するなら、関係者へ状況を伝えて段取りを相談します。自分だけで取り戻そうとして、確認や休憩を削る必要はありません。
たとえば、こんなふうに
例:研修の会場予約。待っていることは「担当者の予算確認」で、回答期限は木曜です。今できることは、参加予定の人数を一覧で確認すること。予約の確定は承認後に回します。木曜の夕方に状況を確認する予定を入れ、返事が届いたら「会場へ空き状況を問い合わせる」にタスクを書き換えます。
合わないときは
複数の相手が関わっていて誰の返事が必要か判断できないときは、窓口を1人に絞れるか相談してみます。まずは今もっとも気にかかっている1件だけを整理するので構いません。相手との関係や職場のルールに応じて、確認を入れる時期や連絡手段を調整してください。
出典と、この記事の編集について
NHSの職場での支援の説明を参考背景とし、編集部が日常の作業に合わせた手順と架空の場面例を作成しました。NHSがこの記事の具体的な手順や分数を推奨したり、効果を確認したりしたものではありません。
- NHS:成人のADHDと職場で受けられる支援 ↗公的機関 · 本文確認:2026.09.26
参照した範囲:書面の指示や、作業の計画・整理を他の人に手伝ってもらう支援を挙げている点。具体的な記録方法、時間配分、場面例は編集部の試案です。
この手順は診断や治療に代わるものではなく、ADHDのあるすべての方への効果を確認したものでもありません。

